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第三章 海洋情報ネットワーク

潜水艇パイロットのヴァルターは水深3000メートルの海底から海台クラストを採掘するミッションに挑むが、スタッフ間のいざこざと娘の恋心に翻弄される。洋上リグや水中無人機の話題を中心に。

  • 2019年6月3日

One Heart, One Ocean 海に生きる人々の願い ~立場や思想を超えて

それぞれが利益や幸福を追い求めるにしても、共同体には一つの目標が必要だ。どんな社会を作りたいのか、何を目指すのか。だが、今のアステリアには個々を繋ぐ理念がない。そんな中、アニバーサリー・ケーキに描かれた『One Heart, One Ocean』のメッセージに目を見張る。これこそ海洋社会の未来を示す標語だった。

  • 2019年6月3日

誰がアイデアを形にするかで、この世は変わる ~人の意思と品性がアイデアの価値を高める

どれほど優れたアイデアも、曲がった意思が働けば歪な世界を作り出すし、アイデア自体は優れなくても、善き意思がそれを優れたものに育てることもある。専門家だから、その道の権威だから、必ずしも優れたアイデアを生み出すとは限らない――真に優れたアイデアを持ちながら、恐れて口にできないヴァルターをリズが励ます。アイデアと世界の関わりについて。

  • 2019年6月3日

二つの正義と罪の平原 文明を支える鉱業とそれを利用する人々の責任とは

宇宙文明を支える稀少金属ニムロディウムを一手に収めたファルコン・マイニング社に反発するヴァルターは鉱業局の調査官にも懐疑的だ。採鉱プラットフォームの立ち入り検査の後、疑心を率直に伝えると、調査官は相対する二つの正義について語り、罪の平原に立てば、鉱山労働者への責は皆同じだと説く。

  • 2019年6月3日

一般人にも分かりやすい海の情報の玄関口 オーシャン・ポータルを作る

海洋情報ネットワークの構築に向けて基金設立に話が進むが、プロトタイプ構築には高額の予算が必要なこともあり、本当に社会に機能するのか現場は懐疑的だ。それでもリズは一般人の関心を高める為の情報サービスは必要と強調し、ヴァルターは海の情報の玄関口『オーシャン・ポータル』を提案する。

  • 2019年6月3日

存在理由などなくても、とりあえず生きてみる ~自分を誇れるように~

一流IT会社に就職したものの、アッパーな雰囲気に馴染めず、周りから浮いてしまうプログラマのゾーイ。些細なことでヴァルターと口論になり、会社を飛び出してしまう。ゾーイと一緒にランチを取りながら、意味がなくても生きている深海の生物に喩えながら彼女を励ます。

  • 2019年6月3日

一般ユーザーに説明する ~この世の九割は「分からない人」 プロジェクト・マネジメントと大衆の理解

海洋情報ネットワークの構築が進む中、IT会社のキプリング社長は、そのアイデアがどれほど一般人に受け入れられるか、プレゼンテーションするよう促す。ヴァルターは若手社員にオープンデータベースの概要を説明するが、海洋情報に無関心な社員らの反応は微妙だ。優秀なプログラマーでもあるゾーイは「世の中の9割は『分からない人、努力しない人』なのよ」と指摘する。

  • 2019年6月3日

鉱業資源データベース ~産業振興の知的基盤を構築する

海洋産業の振興と住民の関心を高める為に海洋情報ネットワークの構築を急ぐが、事はそう簡単ではない。一人で気負うヴァルターにメイファン女史は、自分のアイデアをいかに周りに説得するかだと説く。そんな折り、最も成功しているオープンデータベース・システムの鉱業資源データベースの存在を知り、自信を深めるが、一方で経済特区分断の噂を耳にし、ヴァルターとリズは動揺する。

  • 2019年6月3日

未来のビジョンを『絵』に描く 大衆の心を動かす具体なイメージと実現可能な技術検証

ペネロペ湾に巨大な円環の海洋都市『パラディオン』が建設されれば、悪しき慣習と構造が持ちこまれ、同じ資本と権力が跋扈する。未来の硬直化を懸念するアルは、ヴァルターの描く『リング』こそアステリアに豊かさをもたらすと確信し、娘のリズに胸の内を明かす。彼の描く絵にそれほどの説得力があるのか、リズは半信半疑だが、伯母ダナの意見を聞いて納得する。

>Kindle Unlimited

Kindle Unlimited

宇宙文明の根幹を成す稀少金属《ニムロディウム》をめぐる企業の攻防と社会の展望を描いた本格的な海洋ロマン。
「これが生だったのか、それならよし、もう一度」をテーマに人と社会、仕事と生き甲斐、恋と女性のライフスタイルなどを描いた人間ドラマです。Kindle Unlimitedなら読み放題。

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