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自然と生命と科学

  • 2019年6月3日

海は生きとし生けるもの、すべての故郷

父親を洪水で亡くした後、フォンヴィエイユという港町に移り住んだヴァルターと母のアンヌ・マリーは、美しい地中海に支えられ、力強く生きていこうとする。父親の死後、生きる気力もなくし、悲しみに沈むヴァルターの心を慰めたのは、アルベール一世の業績を称えるモナコ海洋博物館の展示物と可愛い海の生き物だった。

  • 2019年6月3日

自然保護か、産業開発か 科学の良心と生命への敬意が海洋社会の公益をもたらす

土着生物の発見と資源開発をめぐり、宇宙開発機構による公聴会が開かれる。自然保護など必要ないと主張する鉱山会社と、生命に謙虚であるべきとする彼の間で議論になるが、共存共栄を願う彼の言葉は大勢の胸を打つ。モデルとなったカムチャッカ半島の火山や自然の風景も併せて。

  • 2019年6月3日

権力に折れるか、科学の良心に従うか ~学説も金で買える時代だよ

深海調査が順調に進む中、一人のスタッフが画像データの改竄を指摘する。そこにはウェストフィリア島の真実が隠されていた。調査の出資者でもあるロバート・ファーラーは「深海で何を見ても見なかった振り」を強要し、ヴァルターは科学者の良心から反発するが、ファーラーは学説も金で買える時代と脅迫する。

  • 2019年6月3日

生命を選別する宇宙開発 ~どの生物を残し、どの生物を見殺しにするか。人間の究極のエゴ

深海の調査が進む中、潜水艇の耐圧殻でノックス研究員が宇宙人コードについて尋ねる。宇宙の開発地で土着生物が発見された場合、何を保護し、何を見殺しにするか、人間の究極のエゴともいうべき法律だ。一方、新米パイロットのユーリは懸命にサンプリングに取り組みながら、意欲と連帯感を深める。

  • 2019年6月3日

学界に名誉の旗を立てるだけが学問か? 血塗られた貴石と科学者の誇り

ウェストフィリア探鉱に乗り出すファルコン・マイニング社の社長ファーラーの手には、稀少金属ニムロディウムを含む貴石ブルーディアナイトが握られている。それはかつて鉱物学者の恋人からダナに贈られたものだった。マイニング社の不正には学問でもって対抗すると、志の高い鉱物学者の父子だったが、ブルーディアナイトが原因で凄惨な事件に巻き込まれる。

  • 2019年6月3日

意味が無くても、名無しでも、みんな生きてる ~君に深海を見せたい理由

潜水艇からの実況を条件にウェストフィリアの深海調査を引き受けるが、オリアナは彼の申し出を無視し続ける。それを同僚の女の子に話すと、誰も深海の実況など興味ない、何の意味があるのかと問いかける。「君は海のことをよく知ろうともせず、『面白くない』と切って捨てる。『面白くないこと』の先は見ようとしない」とヴァルターは反論する。

  • 2019年6月3日

親は死んで子どもの血肉となる ~鮭の産卵より

サケの親の死骸は自然に腐敗して、卵が孵る頃には栄養豊かな食べ物になる。救われるのは稚魚だけじゃない、熊やキツネなど、冬を越した森の動物たちの食糧にもなる。食い散らかされた鮭の死骸は一つ残らず稚魚や動物の糧になり、川と緑を育むエネルギーに生まれ変わるんだよ。

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